葡萄酒業界の流行
ブログをサボって申し訳ございません。
何をやっても上手くいかない時期で、不貞腐れていましたw
それが、いろいろ考える時間にもなったっとポジティブに捉えるようにしています。
どんな業界でも、「流行」があると思います。
ファッションや音楽は、流れが早いので「流行」のピークが短く感じますが、大当たりした時の「定番」が生まれやすい気がします。
芸能界は怖いです・・・ドカーンと持ち上げて「流行」して、何も無かったかのように忘れられる・・・
スポーツも同様です。結果を出せば応援してもらえるけど、怪我やスランプで批判の的になってしまう。
ワイン業界にも「流行」はあります。
私がワインを勉強し始めたのは、20年ぐらい前になります。もちろん、ワイン業界のことは全くわかりませんでした。
ヌーボーはガンガン売れてて、ジョルジュ・デュブッフは毎年、来日してました。
R・パーカーという方が、ワインを評価して、相場の定規になっていました。そのために作るワイナリーもいたとか、いないとか・・・
ブルゴーニュでは、化学か?自然か?みたいなこと言ってましたし、バローロもモダンという言葉を使い、新しい「流行」を作っていました。ボーイズと言っても「少年」って歳じゃなかったです。
各地で「4人組」がいました。プリオラートとか、アルト・アディジェだったと思います。
そんな頃、やっと私の勉強も追いついてきた頃だったのでしょうか、「ビオディナミ」という言葉が飛び交っていたのを覚えています。
この「ビオディナミ」っていうのは、今でこそ日常的に使われています。それは様々なもので生かされ、制度が確立されたからだと思います。
ワイン業界での「自然派」というのは様々な段階に分かれています。「無農薬」「オーガニック」「ビオディナミ」「SO2不使用」などそれぞれ意味合いが変わってきます。現在、「流行」から「定番」になってしまったのでしょうか?「ナチュール」というジャンルでは、これらの言葉が飛び交います。
正直なところ、苦手でした。あまり大きな声では言えないのですが、一昔前のものは全てとは言いませんが、酷かった。「ビオディナミでワインを作る→美味しいワインになる」というのは絶対でないと思っています。「美味しいワインを作る方法を試行錯誤した→それがビオディナミだった」という生産者は良かった印象があります。前者は、ただの信者でしかないと思っています。
これは、飲む側も同じ事が言えます。「SO2不使用」とあっても、SO2は裏面の製品表示に書いてあります。添加はしていないでしょうが、アルコール発酵時に発生してしまうから仕方がないのです。添加をしていないので、長期保存に耐えられず雑菌が発生し劣化する可能性はあります。「SO2入ってないと翌日、頭痛がしない」と言う方がいますが、飲みすぎる私は何を飲んでも翌日は頭が痛いですw
それでは、飲む側に必要なことは何か・・・?
ワインを楽しむのが一番です。そして、「物差し」を持っていたほうがいいと思います。
ソムリエは個々に物差しを持っていて、その目盛りが狂わないように、勉強やテイスティングを続けます。私が物差しの基礎を作った方法は、ソムリエの皆様、やってることだと思うのですが、¥1,000-前後の単一品種のワインをひたすら飲むことです。
意識するポイントは5つ。 ①品種 ②生産者 ③生産地域 ④生産年 ⑤価格
ここが、物差しの基本になります。それぞれの目盛りが、より細かくなっていくと正確な物差しになっていくのですが、それはそれは大変なことです。
久々に、そんな修行の日々を思い出させてもらえるワインを見つけたのでご紹介いたします。
『ジョセフ・ロッシュ』
1832年創設の生産者であり、ネゴシアンでもあります。100件あまりの契約農家と5人の専属醸造技術者が毎年安定したワイン生産を支えています。
『代表品種のヴァラエタルワイン』
ヴァラエタルワインは、ラベルに品種名が書いてあるワインです。
地名(地区や村、畑)や固有のブランド名などを表記することが多いのですが、消費者としては品種の方がわかりやすいですよね。ソムリエ試験の勉強をしている時にいろんな地域のヴァラエタルワインを飲んで、品種の特徴、地域の特徴を研究しました。安価な点も若い時には助かりました。
ワイン業界にも「流行」はあります。ワインを好きになるきっかけとしてはすごく良いことです。その前に品種と地域の土台があると好きなワインの良さをさらに感じれますよ!シャルドネ、ソーヴィニョン・ブラン、カベルネ・ソーヴィニョン、シラー、メルロー、ピノ・ノワールの6種類。定期的に入荷しようと思います!(ChardonnayとCabernetSauvignonは撮影時、販売済)