ナチュールの共通点〜はじめに
私の考えとして、「自然派だから美味しい」はちょっと違うと思っています。
今はだいぶ減りましたが、自然派で「これはちょっと違う」と思うことがあるからです。
「自然派」という言葉を聞くようになった15年ぐらい前は、そんなワインが多かったと思います。
自分側にも偏見はあったと思います。
それまでは、清澄され濾過されて瓶詰めされていて、グラスに注いだ時に透明感があるワインが良かれとされていました。
ソムリエ試験では「外観は健全です」などとコメントするぐらいですし・・・
生産者の努力もあり、疑問を感じる自然派生産者は減ってきました。
こちらも冷静な観点で向かい合っているつもりです。
その結果、「美味しいワインが自然派だった」という機会は増えています。
以前の記事に載せた認証制度も作られて、消費者も認識しやすくなりました。
生産者も認証を得た方が良いと考えるようになったのでしょう。
少し戻って、「自分側の偏見」という点ですが、歳を重ねたせいでしょうか?
若かりし頃は、「ワインが一番だ!」ぐらいの感覚でしたので、まぁ偏りますよね。
体との相性があるにせよ、いろんなお酒を口にするようになったおかげで世界も広がります。
先日は、サイダーのプロ、クラフトビールのプロとお話しする機会がありました。
それぞれ、テイスティングさせていただくと驚くことが多々ありました。
サイダーは「自然派の作りがスタンダード?」と思うぐらいの印象ですし、
クラフトビールは「熟成させるとワインのような風味」というようなものがあります。
「面白いもんだあぁ・・・」と思いながらワインカタログを眺めていました。
ジョージアの作り手で「ん???」と思い、PCをいじる指がストップしました。
「Gotsa」という作り手です。
ワイン発祥の地とされているので、もちろんワインは作っています。
その中でも、自然派ワインの代名詞とされる、「オレンジワイン」と「ペットナット」を作っています。
さらに、「シードル」も作っています。まさかの「ビール」も作っています!
同じ生産者でこれらを飲み比べると、何か発見があるかな?と、思って全て購入。
そのテイスティングをInstaLiveで配信しよう!という流れとなったわけです。